採用情報
学生の頃はどんな薬剤師になりたいと思っていましたか?
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「神座さん」
素直な感じで。
むしろそちらの方が聞きたいです。 -
「木村さん」
私はむしろ最初、薬剤師になる気はなかったんですよ。
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「全員」
え~!(笑)
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「木村」
姉が薬学部に進学した瞬間、私は絶対ここに行きたくないと思ってたんですよ。
姉は年子で今まで彼女が歩んだレールを同じように歩んできたのですが今回は彼女と同じ道を歩きたくないと思ったんですが、家が医療関係ということもあって、半ば強制的に薬学部に入学することになり~ -
「小坂」
なぜ医学部じゃなかったの?
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「木村」
医学部に行けないのは頭が悪かったからです。
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「神座」
お父さんお母さんは薬剤師ですか?
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「木村」
父は医者で母は銀行員出身で家の医療事務をしているような医療一家だったんです。
父方の親族も医者ばかりの家庭だったので、もう医療系に行くの当たり前だった。
資格が無いと生きていけないでしょ?って親にいわれて。
ということで薬学部。
私の頭でも行ける薬学部に進学になりました。
そこで、姉は一般的な薬剤師になりたいと言っていたので、私は少し方向性をかえて最初、マトリ
(麻薬取締官)になりたいと思っていました。
理由は一つ、拳銃を持ちたかったからです。
単純になんかかっこいいなぁみたいなそういうイメージからマトリになりたいなーって思ってたんですけど。大学3年生の頃、祖母の死に直面しました。
その祖母の死の時に普段はすごく元気だったんですけど、亡くなる1週間前ぐらいからどんどん体調が悪くなっ
ていく状況で私、薬学部に在籍していたからあの時の状況、少しは理解できたんですけど、普通の家庭だとたぶんほとんど何もみんな理解できないまま悲しいお別れを迎える家族が多いんじゃないかなって思って。
自分がそういう悲しいお別れをした経験を医療の現場で生かしていきたいな、と。
祖母の死がすごくショックで、(薬剤師の)自分だったら何ができるだろう?
そういう経験を踏まえてどういう薬剤師になればいいのかって考えたときに一番合ったのが在宅の薬剤師。家族が理解できないことも薬剤師の私が(医師との間に入って)パイプとなって家族に伝えてあげることで家族も同じように患者さんの状況を把握し、患者さんに接することができるって思って今ここに就職を決めて現在に至ってます。
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「小坂」
マトリになる夢は今は無くなってしまったのですか?
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「木村」
そうなんです。最初は格好いいというだけでマトリ、良いってなっていたんですけど実際マトリの実務の話を
聞くと、講演会の依頼が多いとかで思い描いている部分とは違うなと。 -
「小坂」
私の同期にマトリになった女性がいたんだけど、何年やっていたかな~?大変すぎて辞めちゃったけど。
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「木村」
そうなんですよね。
いろいろとリスクが多すぎるので諦めました。 -
「神座」
ありがとうございます。
次に小坂さんはいかがでしょう? -
「小坂」
私はそもそも社会人になってから薬剤師になろうって思ったので、学生の頃というよりはもうなろうと思って
大学に行ったきっかけがイコールその答えだと思うんです。
前職がすごい体力的にきつい仕事だったのでそれを50、60歳までできるかっていうのはちょうど20代後半くら
いで考え出して。例えば足を怪我してもできる仕事。みたいな感じで考えていた時にちょうど親族が余命宣告
半年って受けて開腹手術したんですけど、すでに手を付けられない状況で当日帰ってきたんです。
他に何か効く方法ないのかなって調べてた時に漢方ってなんかおもしろいなって思って。
ちゃんと漢方取り扱うには、薬剤師じゃなきゃダメなんだということがわかって。
大学行ってみようかなと思って調べたらちょうど家の近所に新設校が出来たっていう話を知り。
チャリで通えるじゃん!て思った。
ちょうどその1か月後にオープンキャンパスがあって散歩がてら見に行ったら想像よりすごい良い印象だったん
です。学費の話は親に相談し、ちょっと受けてみようかなっていう事で、1週間後に願書出して入れた身です。
簡単にいいますとそういう事です。
今後の人生でちゃんと食いっぱぐれないでっていうのが結構あったんですけど。
漢方にかんしては、本格的な漢方の薬局みたいなのは最初はイメージしてましたね。漢方薬局に就職したいなっ
て。学科も漢方学科を専攻して。
でも勉強すればするほど漢方だけじゃ病気直せないじゃんって事がわかって、プラスアルファーで処方するには
漢方って良い薬なんですけど、あくまでもプラスアルファーの存在でしかないのか?と考え始め、そうすると漢
方薬局に就職してしまうとあまりにちょっと知識が広がらないかなと思ったんですね。
漢方しかできなくなっちゃうかなって。
いずれどう進むにしろ普通にいろいろな一般的な薬剤師としてのスキルを身につけたいなと思って、最初は病院
を狙ったんですけど「空き」が出なくて、そんな時に学校の教授から5年生の時に教授からちょっと話だけでも
聞いてあげてくれって言われて、(サン薬局の)奈良部長を紹介され、「はい、わかりましたって」いう事でお
話をお伺いしました。 -
「奈良」
へ~そうなんだ。胡散臭かった?
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「小坂」
・・・ケーキ美味しかったです!ありがとうございます。(笑)
その時に、在宅を専門にやっているってことを奈良部長から伺っていて。
就職活動の時期になり、周囲の学生が金銭的なところや待遇的なところでワイワイやっている中、考えたんです。
金銭的な事優先したら知識が広がらないなぁと思って。まぁいずれ何お金はっていうところにして置いて。
知識をつけたいなと思い、病院に行きたかったんだけど空きがなく断念(笑)していた時に、これからの時代は在宅だよなぁ。
高齢化っていう時点で在宅だろうなんて思っていましたね。
その時に奈良部長から「病院空きが無かったらサン薬局に来ませんか?」って声を掛けて頂いていたこともあり今に至っています。
在宅メインに出来る薬局を選んで間違い無かったな。って思っていますよ。
学生時代と薬剤師の今のギャップ。
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「木村」
学生実習との大きな違いに気づいたのは自分が調剤する時点で調剤の責任は自分にあるということをすごく痛感しました。他人任せにはできないって
調剤一つ患者の体重一つをとっても今までは紙に書いてある事をただ、こなしているだけだったんですけどそれじゃあ薬剤師としての責任を全うしていないと。
もっと知識を生かして調剤するなり監査するなり処方箋と向き合っていかなきゃいけないなっていうところが
学生との違いだなというふうに思いました。 -
「小坂」
私の場合、社会人を先に経験しちゃってるんでそっちのほうのスタンスのほうが強すぎて実習のときはもちろん学生として扱ってくださったんですけど自分の気持ちとしては働く姿勢で行っていたのでギャップというか学生より今のほうが楽しいなと思います。
学生は何も自分で決定権無いですし学ぶ身なので自分で考えて決められる今。
まぁそこに責任を伴ってるんですけど。
考えて仕事できることは楽しいです。
普段の業務から大切にしている事。
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「木村」
普段から大事にしている事は間違えないこと。
今日も金井先生からご指導いただいたのですがインスリンの薬ってたくさんあるんですが、1つ間違えるだけで患者さんが低血糖で亡くなってしまう可能性がある事。さらには脳死状態になった場合はどうなるの?という事をお教えいただき、確かにそうだなって。患者さんへのリスクが高いものほどより正確に調剤しなくてはいけないなって。子供さんだとほんの少しの違いで大きな差が出ますし、副作用が出なくても親御さんからご指摘を受けることもあるんだという事もお教えいただき、正確性と共に患者さんの背景も考え、渡していい薬なのかも含めて考えて調剤しようと心掛けています。 -
「小坂」
正確性に関しては何年も薬剤師をしていると当然のこととしてベースにしています。
南部在宅療養支援部は特にそうで、キッズ薬局、日の出薬局の時も思っていた事なんですが、受け取った患者さんの事を考えて処方する「想像力」を大事にするという事。
患者さんと会話をやり取りしている中で「えっ!という事はこの薬、飲めないんじゃないのかな?」とか
持って帰ってちゃんと処方通りに飲めたりするのかな?っていう事を考えるような頭になっています。
今はモバカル(モバイルカルテ)読ませてもらえたりするので、先生の意図を把握することは勿論、これ1日3回じゃあ患者さん服用するの厳しいんじゃないのかな?とか肌が弱いから貼り薬より塗り薬の方が良いんじゃないかな?とか、患者さんのご家族によってこだわっているポイントにより添えているか?とか満足度ですね。
トータル的に患者さんの満足度を高めることを大切にしています。
出身がサービス業だからかなぁ?
何のエキスパートですか?
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「神座」
普段の仕事の中で些細なことでもいいと思うのですが何のエキスパートなのかという事。
僕だったら多分キッズ薬局でAZ混ぜのエキスパートかな。とかです。
1日に4~5㎏とか! -
「全員」
笑。
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「木村」
私はまだ入りたてなので、薬関係とかではなくて挨拶のエキスパートだと思います。
私は運動部出身という事もあり挨拶を大事に考えています。挨拶1つで人の表情を変えることが出来ると思うん
です。声の大きさやトーン、目を見て話すのか会釈だけなのか。挨拶の種類によって人に与える印象も大きく変
わるものです。私は挨拶だけは人には負けないなって思います。 -
「奈良」
患者さんに対するときに実は凄い大事な事なんだよね。一番ね。
それってやっぱり天性のものだし部活で鍛えられたものでもあるのと同時に自然に身についているって言うのはセンスだよね。センスってなかなか教えられてもさ、打っても響かない人には響かないし医療職にはすごく向いて
いると思う。 -
「小坂」
私はホテルマン生活を10年近くしていたので気遣いのエキスパートだと思います。
おこがましいですが自負があります。
誰かが元気がないとか声がおかしいとか、誰かが話している電話の内容でも聞いちゃっている自分がいるんですね。
サン薬局の会社や店舗で誇れる点。
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「木村」
声を大にして言えるのは
皆さん知識をちゃんと活かして仕事をしている点がすごくいいと思います。
どんなに忙しくても皆さんちゃんと細部まで患者さんのことを思い頭で考えて作業しています。
患者さんが今どういう状況なのか、知識をフル活用して患者さんの背景をしっかり把握していると思います。
患者さん、またはドクターから咄嗟の対応を求められたときに迅速に対処している光景を毎日見ていて、サン薬局に入って本当に良かったと思います。 -
「小坂」
んー
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「奈良」
南部在宅療養支援部の事でもでもいいし、サン薬局の事でもいい。
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「小坂」
何店舗かまわらせてもらいましたけど、機械的じゃない点ですかね。やっぱりちゃんと対個人でそれぞれの患
者さんに接していて。患者さんとしっかり話す、患者さんを見てるって言う感覚があって、そういう先輩達の中で働かせてもらっていたので自分もそういう感覚がしっかりしたのかなと思います。 -
「奈良」
仲間とかでもいいよね。いい人が揃ってる職場。
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「小坂」
でも、どこ行っても嫌な人っているじゃないですか。
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「全員」
笑。
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小坂
なので、その中で…。
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「奈良」
ハマ(出井薬局長)とか?
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「小坂」
いや、出井薬局長大好きですよ。笑。
嫌な人もいるけど、その中ですぐやめるとか、どういうふうに対応していけばよいかなって、考える事がサン薬局では少ないですかね。 -
「奈良」
素直にいい人ばっかて言えばいいのに。
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「全員」
笑。
どんな後輩に来て欲しいか?
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「木村」
完全に自分と同じ熱量(を持った人)は無理だと思いますが、完全に仕事を投げ出さない人が来て欲しいです。
人間なので自分にとって無理な状況って出てくると思うんですよ。そういう時に勝手に逃げ出すのではなくて、
自分に相談するのでもいいし、知り合いの人に相談するでもいいし、何か解決策を見つけてくれるような後輩が来てくれたら嬉しいなと思います。 -
「奈良」
熱量は無理だと思いますがって、私の熱量がMAXみたいな笑
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「全員」
笑
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「小坂」
素直で、挨拶ができて、わからない事があればすぐに聞いてきてくれる子がいいですね。
頭が良い悪い、地頭の関係であると思うんですけど、別に全然関係ないです。
これからどんな薬剤師になりたいか?
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「木村」
まだ処方箋という対物業務しか目に入っていないんですけど、だんだん対人業務に気持ちを変えていきたくて、そうなった時には知識が不可欠なので、知識を出し入れしながら患者さんとしっかり向き合える薬剤師になりたいです。
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「小坂」
ずば抜けたコミュニケーション能力に知識が全然ついていってないので、知識をより深めたいです。
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「奈良」
これから先やってみたい分野っていうのは、例えば?
緩和、漢方とか? -
「小坂」
漢方はもうベースであるので。
そうですね… 緩和と認知症ですね。 -
「奈良」
これから先のニーズ的な。
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「小坂」
ニーズというか、自分が興味あるんですよね。
サン薬局が今後どうなって欲しいか
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「神座」
例えば、有給休暇をもっと使いやすく、とか
テレワークができる、とか、
新卒の方がいっぱい入ってきて欲しいとか。 -
「奈良」
結婚しても働きたいとか。
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「木村」
そうですね… やはり薬剤師さんはもっと欲しいですね。
すずらん薬局でも結構皆さんキツキツで、日によっては大変なので、やっぱりもうちょっと薬剤師さんがいてくれると皆さんの負担が減って、もっと対人業務に力を注ぐことができるんじゃないかな、と思います。 -
「小坂」
どんな会社になって欲しいというか…
社員次第だと思います。自分達がどう行動していくかで会社が変わっていくと思うので。
例えば先程の有給休暇を取りやすい環境にしたいというなら、自分達がそういう環境になるように考えて行動す
れば良いし。
まあでも、、、ここ(南部)で頑張らせてもらっているので、やっぱり横浜の在宅医療と言えばサン薬局だよねっ
て、言われるようになりたいです。
在宅医療を始める他の薬局さんも結構いるじゃないですか。「あのサン薬局ですか⁉」っていわれてみたいです。「いえいえ、そんな大したことないですよー」みたな 笑。
なので、実際南部で今働いている方達は、みんなそういう方向で動いているんじゃないかなと思います。 -
「神座」
木村さんは在宅には行かれたことは?
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「奈良」
何回か連れて行ってるよ。初めての在宅でお看取りを経験してるし。既に神座より経験積んでる!
在宅医療の意義、重要性とは?
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「奈良」
患者さんの異変に早く気づくことができる点だと思います。
医療の事をあまり知らない家族の方だと、患者さんのちょっとした変化にも鈍感だと思います。
常に医療の方々が出入りすることでちょっとした患者さんの変化にも迅速に対応して、より良い予後を過ごせるのではないかと思います。 -
「小坂」
国が推しているので、もう薬局業界ではmustの領域なのかなと。やっぱり誰でも家が一番落ち着くじゃないですか。
でも、ご本人又はご家族が家だと自信がないと言って病院を選択されたりする状況もまだまだあったりするので、ご自宅で安心して過ごせる、在宅で病院と同等の医療を受けられるようになればと。
高齢化社会なので外せない領域ですし、やるべき業務です。
在宅医療業務でのやりがい。
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「木村」
私が訪問させていただいた独居の患者さんで、寂しいとおっしゃていたんですよ。
そういう寂しい思いされている方と一緒にいることで、すこしでも患者さんの気持ちが楽になるになるんじゃないかなって。
一緒にお話しをしていてその患者さんが笑ってくれたとき、自分はここに居てよかったなと思います。 -
「小坂」
私は、瞬時に決断しなくてはいけないことがたくさんあるところですかね。それがやりがいであり、それを楽しいと感じられるように頑張っています。
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「神座」
瞬時?
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「小坂」
訪問する薬剤師はみんな一人で、ご自宅の中へ入ってしまえば想定外の状況は多々あって、いかにどこへ連絡、
連携をとるか、自分の判断でご家族にアドバイスや指示をするか、というところです。
おもしろみ、と言ってはいけないんですけど、そういうところにやりがいを感じています。
やりがいと感じるか、責任が重過ぎるか、人によって違うと思いますが、やりがいと感じる方は在宅に向いていると思います。
在宅業務のキツいところ。
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「木村」
ご自宅が汚い患者さんとか、引きこもりのお子さんがいるとか、患者さんの背景を選べないというのは辛いのではないのかなと、訪問をされている方達を見て思いました。
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「小坂」
視点によって辛さって違うと思うんですけど、例えば調剤室だと在庫面ですね。
なんだこの薬は⁉ みたいな処方がいきなりきたりして、しかも今日から服用みたいな。耳鼻科とか皮膚科とか
特定の科の患者さんが多いという訳ではないので、狙いをつけて在庫することも難しいですし、でも迅速性は求められていて、そこがすごくつらいですね。
訪問の時は、つらいというか歯痒いなって思うのが、ターミナルだと色んな薬が効かなくて、痛い、気持ち悪いというのが治らなくて、そういう時がつらいというか、勉強不足だなと感じたりとか、不甲斐無さを感じます。 -
「奈良」
先程の、突然の薬が処方された時の話だけど、なんでそれがつらいとかキツいなと思うかと言うと、使命感が強いからであって、今すぐにこの薬を患者さんの所に届けてあげたいと、患者さん目線で考えているからこそ辛か
ったり、キツいと思うんじゃないかな。
あと、僕が一番辛いのは患者さんのお宅でゴキブリに遭遇した時です、以上です。 -
「全員」
笑。
サン薬局に興味を持った方に一言。
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「木村」
想像以上に大変だと思います。なので、、、
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「神座」
生半可な気持ちで来るんじゃないぞ、と?
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「木村」
…と言うよりは、大変だけど一緒に頑張ろ!って言いたいです。
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「奈良」
大変だけど、何か得る物はありそうですか?
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「小坂」
有ります。自分が薬剤師だと言う自覚が持てると思います。知識を生かして薬剤師として生き抜いていくのであったらサン薬局に入った方が良いと思います。
以上です。 -
「全員」
笑。
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「奈良」
なに、神座ニヤニヤしてるんだよ。笑。
…向こうで多分副部長も、、、ほらニヤニヤ笑ってる。笑。
この言葉が欲しかったのよー、みたいな。笑。 -
「小坂」
興味を持ったなら入ってみれば良いと思います。
やってみて、やはり自分は物販やりたいなとか、病院を経験してみたいなとかあれば、それからでも全然遅くないと思います。
是非入ってみれば良いと思います。
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