温と冷、どっち?

今日は朝から快晴の空!日曜日と言う事もあり、まさに洗濯日和ではなかったですか?  ついでに布団も干して!と言う方もいらっしゃったと思いますが、晴れてはおりましたが、お日様のぬくもりを…!と言うのも、ほんの少しの時間で、晴れているからと油断して15時ころまで干しっぱなしでいると、いやいや!ごまかされたように折角干して暖か?と思うと、反対に冷えていた!なんてことに・・・、やはり今日も朝や夕方近くになると寒さが優勢に!
寒くなると身体が縮こまり!と数日前に書きましたが、昨日の夕方からなんとなく肩甲骨の所が凝っているような痛みが!  寝る前に身体を温めれば?と、ゆっくりをお風呂に入ったので今日は幾分楽にはなっているのですが、これも寒さが原因なのでしょうか?
同じように寒くなるこの時期は、肩こりや腰の痛みのみなさまが増えるような・・・?と言うのも、処方箋で湿布剤の処方の方が多くなるのです!
特に何もしていないのに肩が凝る!  膝が痛くて階段の昇り降りがつらい!などが・・・!もちろん、中には昔痛めていたのでその場所が、寒いこの時期になると毎年!と言う様な・・・
で、その多くのみなさまは、貼る事で「スーッ」と感じるような「冷シップ」なのですが、中には貼る事で反対に「ぽかぽか」するような感じの「温シップ」のみなさまもいらっしゃるのですが、お使いのみなさまはいったいどちらを・・・?
もちろん、貼った感じも違いますし、名前も「冷」と「温」ですから全く逆!
肩や腰が痛いからと、医療機関を受診してですと!担当のドクターが処方箋を書いたお薬を使ってでしょうから、自分で「冷」だ「温」だと決める事でなく、診察したドクターがその方が良いだろうと決めたものを貼る事になるのでしょうが、湿布剤は薬局などでも、自分の気に入ったものを買う事も出来ますので、その時の痛みにより自分で決めてや、お店の薬剤師や登録販売者の方に相談して!と言う方も多いのではないでしょうか!
多く使われている「冷シップ」だけで有れば何も迷うことなく…ですが、そこに「温まる」なんてものがあると、寒い時期だし、お風呂に入ると痛みも楽になるので、今回は「温シップ」を・・・!なんて思われる方も多いのでないかと思います!
肩の凝りや痛み、腰の痛みなど、痛み止めを飲むとすぐに胃腸の調子が悪くなる!なんて方には、確かに、その痛みなどを止める作用も内服薬と変わらなく効果あると言われる「湿布剤」! 胃腸の弱い方や腎臓や肝臓障害をお持ちのみなさまには使いやすいお薬になります!
そこで「冷」なのか「温」なのか?と言いますと、実はこれ、夏のかき氷のシロップと同じような!シロップのどれも、素は同じで、色が違うだけ!と言うのがありましたが、それに似たような・・・?
「冷」でも「温」でも使われているお薬の成分はどちらも同じ!と言う事で、その痛みを止める作用と言うのは同じなのです!
違うのは貼った時の感じ方!が「冷たいような?」か「温かいような?」と言う事なのです!
「冷たいような?」と感じる「冷シップ」の方には、貼った時にも感じる、今は昔ほどではないですが、あの「スーッ」とするような香り「メントール」これが貼る事で皮膚から神経に直接作用して、実際には温度が下がってはいないのですが、冷たさを感じる受容体に働き、ちょうど温度が下がったのと同じように反応するために、冷たさを感じるのです!
反対の「温シップ」の方は、よくご存じの唐辛子の成分「カプサイシン」などが使われ、皮膚の温熱刺激作用があり、通常は43度以上の熱で刺激される「温熱受容体」と言うものが皮膚にあり、この受容体にカプサイシンは作用して、通常の皮膚が温まった時と同じように、血流が増えるのです!  またカプサイシンが感覚神経を刺激して、他の痛みや刺激に対して反応しなくなるような働きにより、鎮痛作用を行う!と言う報告もあると言います!
と、どちらでもその痛みを止める作用は変わらない! 冷たさが気持ちよいか、温かさが良いか?と言う事なので、乱暴な言い方をすれば?ご自分のお好きな方で…!と言う事にはなるのですが! それでは折角のお薬を使うのに、何か気持ちがスッキリしない!ですよね・・・
と言う事で、言わせていただけば、けがなどをして痛い!と言うような時には、その時に「ブラジキニン」と言うホルモンが働き、炎症が起きるので! そのためにその部位が赤くはれたり、熱を持ったり、痛みが!と言う事になるので、このような「急性の痛み」の時には熱を取る!と言う事で「冷シップ」が良く!
昔から・・・!の様に、長く続いているような「慢性の痛み」の時には「交感神経が興奮して、その結果血管が細くなり。血液が少なくなり、痛みの物質が出てきてたり」「運動神経が興奮して、筋肉が緊張して痛みの物質が出て来る」などの様な悪循環が起きるのです!
そのために昔の傷の様な?そこからの腰痛や肩こり、など患部が硬く慢性的な痛みの時には?血行などの改善のために、温める「温シップ」が良いと、これらが目安になるのでは!
ただこの「温シップ」に使われている「カプサイシン」ですが、この成分は脂溶性のために、皮膚に浸透しやすく、使っていると、かゆみや、灼熱感の様な刺激を感じたり、赤くなったり?の接触性皮膚炎をおこしやすいのです!  その為には、もしも温シップが良い!と思われる皆様は、まず「貼る時には肌につていている汗などの水分をしっかりと拭き取る」そして「貼るときは、毎回貼る場所をずらし、肌を休める」「長い時間の貼りっぱなしには注意する!」これを守りお使いになるのが良いと思います!
痛い痛いとくすりに頼ってばかりでも・・・?ですから、寒い時季、外に散歩も…なかなかでしょうから、せめて家に居てできるような「足踏み」や椅子を使っての「スクワット」、少し足や頭を上げての「腹筋や背筋」など、ちょっとした運動するのも、ちりも積もれば!で、無理なく継続すると、その痛みや凝りなくなるかもしれませんよ!
処方箋調剤、在宅と地域の健康作りの助けになる薬剤師、チーム医療に参加する薬剤師の教育に力を入れる「サン薬局」です!
地域の「かかりつけ薬局」「かかりつけ薬剤師」の「サン薬局」です!