「傘」

今日近畿、東海、北陸、中国地方が梅雨入りをしたと、気象庁からの発表がありましたが、残すところは?あと東北地方のみ!と、いよいよ北海道を除く日本中が梅雨入りに・・・!  
とは言っても、先月4日に早々と梅雨入りした沖縄などでは、そろそろその梅雨明けが・・・? いよいよ夏の到来になるのでは・・・?
横浜の今日は、朝から雨がシトシトと降り、空は梅雨空そして梅雨寒の日が!  みなさま、体調崩さない様にお気を付けください!
そして「雨が降れば傘を差せ!」と言われるように、当たり前なのですが!  でも今日も車で走っていると、意外と傘を差さずに!と言う方がいらっしゃるのを見かけますが、みなさまの中にも・・・?
勝手に、きっとお仕事は警察官や自衛隊員の・・・では?と、仕事で傘を差すことのないお仕事ですから、それが習慣になり普段でも「雨が降っても傘は差さない!」のでは?と思っているのですが、そうなの・・・?
でもこの「傘」の起原は?と言いますと、なんと!もともとは日傘から始まったようで、日傘として使われていたという、およそ4000年前のエジプトやペルシャなどの壁画や彫刻画などでは、身分が高い方や、お金持ちの方なのでしょう?そのそばで長い傘を持ち、仕えている方の姿が書かれているように、この「日傘」権力や富の象徴するような物だったと!
当然そのころは自分で差すものではないですから、開閉する必要のない物だったと! それが13世紀になりイタリアで作られたのが、今の傘の原形の様な開閉式の物だったと言います、でも、それでも「傘」は雨ではなく、日除けに使われており、上流階級の女性のファッションアイテムの一つとして流行っていたと言います!
ある意味「傘」は長い間、権力や富を象徴するような一つのステータスの物だったようですね!  今ではその富を表すステータスを簡単に忘れたり、壊れると!どこでも放置するような物になってしまっておりますが! 昔であれば、それは自分の誇りを捨てているようにも!  とはいえ、今では確かに、その「傘」の持つ意味が違って来てはおりますから・・・
そのステータスが現在のようになるまでには、それこそ傘の苦節何十年と言う時間が掛かったようで、今までのような「日傘」から「雨傘」として使われるようになったのは?やはり傘と言えば、思うのはイギリス紳士ですが、始まりはイギリス人の男性「ジョナサン・ハンウェイン」と言う、貿易で巨万の富を得た方だっといいます!
この方がペルシャで現地の人が雨の日に傘を差しているのを見て、これは面白いと! 1750年頃から自分でもロンドンで傘を「雨傘」として街を歩いたそうです!  もちろん、その頃はまだご婦人の日傘として使われるもので、男性は雨の日には傘ではなく、帽子やトレンチコートで雨をしのぐのが常識の時代、この「ハンウェイさん」長い間、変人として見られていたと言います!
それでもめげずに差し続け、ようやく世間が雨傘として使い出すようになるまで30年以上もかかったと・・・!  まさに「一念岩をも通す!」ですかね!
でも、今でもイギリス人の方の多くは傘を差すことは少ないと言います、でもそれは、イギリスの気候が関係しており、降る雨が霧雨の様なもので、日本の様に降り出すと1日ずっとではなく、降ったりやんだりを繰り返すような雨が多く、男性はフード付きのレインコートやトレンチコートのような物を着て、雨を避ける事の方が多いのだと!
イギリス紳士と言えば、やはり手には傘!ですが、その傘を差さない? 傘はステッキ!  「雨が降ったら傘を差せば!」の日本人からすると、それこそ日傘から始まった「ジョナサン・ハンウェイさん」の反対で、日本でこの時期、差さずにいたら、ちょっと変人では・・・?と思われてしまいます!
みなさま「傘」はステータスを表すものではなく、雨の時でも差すものです!  もちろん、もともとの「傘」のように「日傘」としても!
先週の土曜日のように、いきなり強い雨風が・・・!と言う事も起きるこれからの時期、無理して傘を差さずに・・・で、結局風邪を引いた!なんてことのない様に、出かける時には折り畳みの傘でも、必ずお持ちになるのが良いかもしれませんよ!
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