抗う!

しばらく前にはよく聞きませんでしたか? 「リンゴをかじると血が出る?」これは歯周病の始まりが原因と言われ!  歯の汚れの「歯垢」の中の菌が身体の中に入ろうと歯肉を攻撃し、その菌の侵入を防ごうと身体が攻撃する、この戦いにより、歯肉からの出血や発赤また腫れなどの症状が出る、これが歯周病の始まりだと言います!
そしてこの出血などの歯周病を放って置くと・・・?  歯垢はどんどんと歯周組織を破壊し続け、炎症が繰り返される、その時の炎症により出てくる毒性物質が歯肉の血管から全身に入り、血糖値を下げるインスリンの働きを悪くしたり、早産や低体重児の出産、肥満、動脈硬化からの心筋梗塞や脳梗塞などにも関係すると言われております!
また歯周病菌が、誤嚥などにより気管支から肺に入ってしまい、高齢者の死亡の原因でもある「誤嚥性肺炎」にも関係したり、アルツハイマー型認知症の悪化の引き金にもなっている可能性も現在言われていると言います!
このように、たかが口の中の事ですが、それが全身の健康に関係することが分かって来ており、歯の予防や治療がいろいろな病気のリスクを下げる事になるのです!
その為にも毎日の歯磨き、そして口腔ケアが大事になっているのですが、そんな歯磨きなどをしなくても、日々常に自分の身体の中で、歯の健康を守っている物があるのです!がお分かりに・・・?
それは「唾液=だえき」なのですよ!  健康な人で言いますと、その量は?およそ1日に1ℓ~1.5ℓもの唾液が分泌されると言います!  日ごろ意識もしておりませんから、ペットボトルで想像してみると、その量の多さにビックリでは・・・!
もちろん食事をすればその消化を助けるために!また口の中の細菌を洗い流したり、みなさまのそのいい声を出しやすくしたりもしているのです!
その中でも今回の口腔ケアと言う事からは、歯の健康に大事な働きをしており、毎回の食事で酸性になった口の中の中和!歯の溶けたエナメル質の修復をする「再石灰化」を促す、さらに歯石が付くのを予防!入れ歯などの安定にも役立っていると言います!
先ほどの全身の健康に・・・!と言いました「誤嚥性肺炎や脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病」など、どちらかと言うと若い時よりも、年齢が上がって行った時に多くなる・・・病気になりますが、これの予防に「歯の健康」そしてそれには何もしなくても身体が・・・!の「唾液」なのですが、残念ながら加齢により、この「唾液」を分泌する「唾液腺」の活動は弱まって来てしまうのです!
これには唾液を作る細胞が、人と同じ様に歳を取り少なくなってしまうからで、65歳を過ぎると明らかに唾液の分泌は減り、年齢が上がるに従い「口が乾く!」と言う症状が増えてくると、厚労省の調査でも発表されております!
また日ごろ飲んでいるお薬、胃酸を抑えるような薬や、アレルギーを抑えるような薬などでも唾液の分泌が減る原因になる事があります!
では、減るばかりで何とか減らない様にするには・・・と言う方法は?と言いますと、ここ10年ほど前から推奨されているのが「唾液腺マッサージ」と言う方法があるのです!
唾液を出す唾液腺の主な物は「おたふく風邪」で知られる「耳下腺=じかせん」そして舌のすぐ下に在る「舌下線=ぜっかせん」と、主に安静にしている時に多くの唾液を作る「顎下腺=がっかせん」と三つあり、この代表的な唾液腺三つで、ほぼ唾液の95%が作られていると言います!
ならば、放って置けば嫌でも減って来てしまう唾液、お金も使わずに自分の努力で抗う事が出来るのであれば?それこそ、そのマッサージ、お風呂で湯船に浸かりながらや、リラックスした時の時間に・・・!  これを習慣にするのが良いのではないですか!
では!と、ここからさらにそのマッサージの方法を紹介しても、多分時間もこの時間! 今日はしませんよね!  と言う事で、その「唾液腺マッサージ!」明日日曜日にご紹介いたします!  
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