簡単ポン!

今日はなんの日?と聞かれても、ふーん?と思われていたみなさま、先日も書いておりましたが! 関東地方などのお正月、松の内が7日までの地域では、今日11日は「鏡開き」の日ですよ!
とは言っても、現代ではお正月の御飾りも省略して?と言うお家も有ると言いますので「鏡餅?」それも無い!と言うお家も当然だと思います!  そのお家は良いとして?曲がりなりにも、今までの習慣で「鏡餅」を飾ったお家では、その鏡餅は今日下ろして、元旦からいらした歳神様の力を分けて頂き、この1年間の無病息災を願うために、そのお餅をお汁粉やお雑煮にして食べる日なのです!
この「鏡開き」と言う行事は、武家から始まったことで、お供えのお餅を刃物などを使い形を小さく切ることは「切腹」を連想させる!と言う事から、手や木槌などで「割る」!様にして崩さないといけなかったのです!
ところが、この「割る」と言う言葉も縁起が悪い!と言う事から「開く」と言う言葉が使われ「鏡開き」と言う様になったといます!  でなければ「鏡切り」とか「鏡割り」とかになっていたかも・・・?
この鏡開きのお供えですが、供えるだけでなく最後、年神様の力も頂く!と言う事から、食べてこそ意味のあるものだといい、それこそ小さなかけらも残さずに食べる!と言う事もいわれていると言います!お雑煮にしたり、お汁粉にしたり、その欠片さえも残さずですから!汁物に入れ煮込んだり!  小さく割れれたお餅を油で揚げ、かきもちにしたり!この「かきもち」も漢字では・・・? 「欠き餅」と書くそうで!今日の鏡開きのお餅を、手や木槌で「欠き割る」と言う事から始まったのだと・・・!
特にお汁粉と、かき餅は作りたて、揚げたてがうまく、確かにこの時期、揚げている母親のそばにいると、油がはねて危ないから!とよく怒られておりました!それでもその揚げたてを食べたく、子供の頃は楽しみにしてはおりました!
とは言っても、今ではその「鏡餅」は作り物と言うか、まやかしの様なお供えになり、外はプラスチックの容器の様になっており、その中には一つづつ包装された、丸や四角のパックされたお餅が入っておりますから!木槌で割って!なんてすることなく、簡単ポン!ですよ・・・
何であれ「郷に入っては郷に従え」ではないですが、今ではその簡単ポン!の鏡餅ですから、歳神様も分かってくれているのでしょう?  昔の様にお餅が乾いて、ひびが入ったり、カビが生えていたり!ということもないでしょうから、揚げ餅に!と言うのは難しいかもしれませんが、お汁粉や焼いて海苔などをまいて頂く!と言うのも、時代に合った鏡餅の頂き方なのかもしれません!
今年も「鏡餅」をお供えなさったみなさま、頂くのは今日でなくても良いのでしょうから、せめて鏡餅は降ろしましょう!と言っても、本来は15日まで良いという関西風の方が本来ですから、鏡餅を下げられてしまった関東風の歳神様のことを考えると、今日から15日の5日間「家なき子」なってしまうのですから、何ならば15日まで置いて、歳神様がお帰りになってからの20日「鏡開き」を・・・!と言うのもありかもしれませんよ!
どちらにするかは?それぞれのご家庭でお決めになり、最後はやはり今年の無病息災、健康を願い!頂きましょう!
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