ほのかに・・・!

昨日は夜になっても蒸し暑く、食事の時にも窓を少し開けており!  雨も時々パラパラ降っていたようですが、吹き込むほどではなかったので、起きている間はそのままに・・・!
すると、何となく甘い香りが?  うーん!この香りは?と、思えば!そうですよ、もーそんな時季に!の「金木犀」の香りだったのです!  みなさまも外を歩いていたり、お家の中で・・・と、どこかで出会っておりましたか?
「金木犀=きんもくせい」の香り!と言えば、よく言われるのは?あー!あの芳香剤の代表的な香りの・・・!と、思い出すかもしれませんが、これはまだトイレが汲み取り式が多かった1970年から1980年代に、トイレの芳香剤として人気の香りが「きんもくせい」だった事が原因になっていると言います!
何故に最初に作られたトイレ用の芳香剤が「きんもくせい」だったのかと言いますと、もともと水洗になる前のトイレは汲み取り式で、その時代にトイレの近くには「金木犀」の庭木を植える習慣があった事がきっかけになっていると言います!
でも、芳香剤になっている香りと、自然の本物の香りは、ちょっと違いますよね!  芳香剤の香りは?と言えば確かに、嗅げば確かに「トイレの・・・」ですが、昨日ほのかに漂ってきた本物の香りは?と言えば、何ともホッとするような、柔らかい香りで、やはり人工での香料のミックスでは作ることが出来ない、自然の物の勝ちに・・・!
この花は、もともと中国が原産で「金木犀」の漢字は花の色に、ちなんでいるそうですが、学名は?「オスマントウス・フレグランス」と言い「芳香を放つ花」を意味すると!
一度その香りをかげば、忘れる事のない匂いで、原産国の中国では「お香やお酒やお茶」として、その香りを楽しんでいたと言います、日本でも飛鳥時代のころから、この「金木犀」の仲間で、ウソのような「銀木犀」と言う庭木が有り、好んで植えて、同じ様にその香りを楽しんでいたと言います!
へーっ!「金、銀」があるのであれば、やはりオリンピックパラリンピックが終わったばかり!「銅」は・・・?と言いたくなりますよね!
ただヨーロッパでは、この香りがあまりにも強烈!と、とられ、これは「アジア人が好む香り」と言われ、あまり人気にはならなかったそうで、シルクロードを通り渡って来る「金木犀」の花から抽出された製油は、そのまま楽しむ!と言うよりも、他のいろいろな香料と共にフレグランスの材料として使われていたそうです!
ヨーロッパでは、気に入られていないと言いましたが、この強烈とも言われる香り、ではチョウチョやハチ等の虫たちにはさぞや人気が・・・?と思うのですが、実はまったく人気がなく、ヨーロッパの人たち以上に嫌われているのだと言います!
となると?虫による受粉が出来ないのでは?と思いますが、それは全然大丈夫で! 何故かと言いますと?「金木犀」の花は、同じ地域の木はほとんどが同じ時期に一斉に咲き、そして5日ほどでしおれる!のではなく、パッと花びらを散らします、大体が10日~2週間ほどですべての花が散るのですが、この一斉に咲き、そして散る!という理由は、日本国内のほぼすべては「雄株」であり、繁殖は「挿し木」により行われているからで、同じエリアの苗木は、ほとんどが同じ遺伝子の「クローン」と言う事なのです!
ただこの花はとても環境には敏感で、大気汚染が進んだり、砂やほこりが沢山かかるような環境では成長が遅れたり、花を咲かせなかったりするそうで、日本でも高度成長期の頃には、東京や大阪など大都市では「金木犀」が花をつけなくなるような事が起きていたと言います!
昨年、今年は新型コロナウイルスの流行が起きておりますが、昨日の香りからすると、今年は「金木犀」の花は咲いているようです!  この花の開花は気温の低下がきっかけになる、丁度、春のサクラの反対で、これから九州まで20日前後をかけ南下していくと言います!  丁度今でしょうから、残すところ、1週間から10日ほどは、近くで秋の自然の香りを楽しめます!
トイレの芳香剤では感じられないような、自然の「金木犀」の香りには「鎮静作用」や「リラックス効果」があると言います、いかがですか雨降りでない日の夕方には、散歩やジョギングをしながらでも、秋をかいでみるのも・・・!
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