もちぐさ!

日曜日の春のような陽気に誘われフラっと出掛け、寄り道をしました和菓子屋さんでしたが、そういえば私が子供の頃には友達数人と近くに流れていた「カラス川」と言う、河原の土手に「もちぐさ」を取りに行っていました! が、当然今では地方でも、都市化の影響で川の河原もコンクリートで固められ、草などすっかり見かけないような姿になってしまっているので、今の子供たちは「もちぐさ」なんて知らないでしょうし、子供たちだけでなく、その親御さんもご存知ないでしょう?
私たちは「もちぐさ」と言っておりましたが、よく知る名前は「ヨモギ」の事で、今ころになると、和菓子屋さんにはこれを使った「草餅」が並んでおりますよね!  もちろんその時も買いましたが、そんなくさもちを見ていて思い出しました!
このヨモギですが、お餅だけでなく! 結構いろんなことに利用されているのですよ!  やはり第一は「草餅」でしょ! そして針治療などでも使う、お灸の時の「もぐさ」もそうですし、薬としても漢方薬としては「艾葉=がいよう」と呼ばれ「止血剤」として利用されている!民間薬としても利用されていたと言います!
そんな「ヨモギ」いろいろな使い方がされていたように、漢方薬としての呼び名でなく、「魔除草」と言う別名を持っていたと言います!
これからの「桃の節句」にはつきものですし、くさもちは食べない!と言っても、お雛様を飾った時のつきもの!「赤・白・緑」のひし餅、この緑は「ヨモギ」を使ったものですよね!  草もちの様に、もち米に「ヨモギ」を入れることで、健康増進の効果もあると考えられての事なのでしょう!
草もちのルーツは?と言えば、やはり中国になるようですが、その歴史も古く「平安時代」から宮中行事の時には、貴族により食べれていたようです!  しかしこの時代使われていたのは「ヨモギ」ではなく、春の七草の一つ「ゴギョウ」母子草が始まりだったと言います!
その「母子草」を使わなくなったのは、春に芽吹き、香りのよい「ヨモギ」の方が・・・!と言うことや、お餅にするときに「母と子をつき混ぜる!」と言うことで、縁起が良くない!と言うこと、他にも「ヨモギ」の生命力の強さにあやかりたい!と言う、期待感からなどの説があると言います!
江戸時代になり、それまでは貴族や武士などの一部だけだったものが、3月3日のひな祭りに一般にも広く食べられるようになってきたと!  「ヨモギ」の緑が春の新緑を連想させ、根っこを抜いても、またすぐに生えてくる、生命力の強い植物のタフさにあやかりたいとの願いを込めて、健康長寿を祈る人たちが「桃の節句」のお祝いに供えていたと伝えられているそうです!
そんな「草もち」食べた時の爽やかなヨモギの香り・・・!のはずなのですが、最近売られている物は中には確かに「深い緑色」の物はありますが、ヨモギの香りや、何となくほろ苦いような?でも、そんな味!ないですよねー!
そう最近の売られている物の中には「色は!」のようなものがあり、なかなか昔のような、ましてや自分で摘んできて!なんてことはほとんど見かけなくなってしまっていると言います!  今週は明後日の木曜11日も祝日です!  如何ですか、たまには、でも初めてでも「もちぐさ」を摘みに行ってみると言うのは・・・!
ただ、言っておきますが、くさもちを作るためには使うのは柔らかい「新芽」だけですよ!  なんでも葉っぱであればと、新芽以外を使うと、渋柿ではないですが苦くて!折角の苦労して物が無駄になってしまいますから、ご注意を!
今日は空も真っ青で暖かいような?と思いきや、とんでもない! 日差しもあり、車や部屋の中にいると春の日差し!と思えてのですが、いやいや寒いさむい! 見た目との違いは「もちぐさ」の新芽と普通の葉の味の違い位!ありました、明日も同じようなお天気との事!  お出掛けの時にはご注意を・・・!
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