「仲」と「中」

急に・・・!の様に?今日住宅街を歩いていましたら、香ってきました「キンモクセイ」が・・・!  不思議な事で、今まで全く気が付かなかったのですが、一度香ると車に乗っていてもどこからか・・・?と、あちらこちらから香ってきました!  
夏の始めのセミの声もそうですが、それまで聞こえていなかったのに、その翌日に初めて聞くと、その後にあちらでもこちらでも・・・と聞こえるようになる! 身体には何かそのような、一度聞いたり香ったりすると、入るようなスイッチでもあるのでしょうか?
暫くは歩いていても、何となく楽しくなるような優しい甘い香り、明日もお天気の様ですから? 暖かな昼間にキンモクセイなどの秋を探しに、お近くの公園などにお出かけしてみては如何ですか?
秋と言えば、今日の朝刊に出ておりましたが、昨日は「中秋の名月」だったのですが、ご覧になりましたか?  一昨日の月はお天気のせいか何となく「おぼろ月」の様に見えておりましたが、昨日は上がり始めの6時少し前には赤く、そして夜中12時には丁度、南寄りの空のてっぺんに輝いておりました!

「中秋の名月」ではありましたが、当然!昨日のお月様まん丸に見ておりました!が、でも昨日のお月様は「満月」ではありません!  今年2020年は、今日この月の月が「満月」なのですよ!
「中秋の名月」とは、旧暦の8月15日の夜に見えるお月様の事で!  現在の使用されている暦は太陽が基準になっておりますが、旧暦では月の満ち欠けが基準になっていたのです!当然現代の季節区分とは異なり、春は「旧暦1月から3ヶ月」夏が「4月から同じく3ヶ月」秋は?「7月から・・・」冬は「10月から・・・」と決められていたのです!
そして昨日は旧暦の8月15日で、秋の7月を「初秋」9月を「晩秋」として、真ん中に当たる8月を「仲秋」と呼ばれていたたのです!  「仲秋」は8月全体を指すという事で「仲」の字を・・・!その秋全体の中日を意味することで、8月15日を「中秋」としていたために「中秋の名月」となるのです! 
もともとのこの祭事は、中国から伝わったとされ、日本では平安時代以降から貴族の間で盛んに行われていたと言います!  それ以後、江戸時代になり、広く庶民の間でも行わるようになったと・・・!
当然、現代とは暦の数え方が違うために、年により「中秋の名月」の日も違ってくるのです!  ただ概ね9月の中旬から10月の上旬に当たるのです!が、来年の2021年は9月21日ですが翌2022年はなんと9月10日になるそうですよ!  だから、概ねですから!
また「中秋の名月」の名月と言えば?現代では少なくなりましたが縁側に座り、お月見! お月見!と言えば「ススキとお団子」です!他にも地方では「お芋や豆」などの農作物を供えるところもあると言います!
これは特に、昔は農作業に関係する人たちが多く、その人たちが欠けたところのないお月様「満月」を、豊作の象徴として、秋の収穫の感謝を祈った!と言います・・・
ただ稲穂が実る前の時期の時の事も有り、ススキの穂を稲穂に見立ててお供えしたそうです!  またススキはその茎の内部は空洞と言う事も有り、その中に神様がお住いになると信じられていたとも言います!
季節的にも空気が澄んで、お月様も綺麗に見える時です、昨日観わすれた方も、今日が満月ですがこの後も、たとえ欠けてきても、綺麗な月は月です!如何です、キンモクセイの香りを・・・!そしてたまには空を見上げてみるのも「秋」かもしれませんよ?
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