誤嚥

今週の始め、東京の私立幼稚園で給食に出されたブドウを食べた4歳のお子様が、そのブドウをのどに詰まらせ、意識不明なり救急搬送されたのですが、運ばれた病院で亡くなってしまう!という事件が起きましたよね!
ブドウと言えば、まさに今の旬の果物になりますし、以前は小さなブドウを手でつまんでは、中の種を外にプっ!と吐き出す!と言ったことが面倒で、あまり食べなかったのですが、最近のブドウは昔のような小さな物の方が少なく、どれもこれも大きなものが増えておりますよね!
昔に比べてブドウの粒は大きくなり、中の種が小さい!物が増えたり、その小さな種もなくなり、さらにブドウの皮までが、そのまま食べられる!なんて、私のようなブドウを食べるのが面倒で嫌いな者でも、その面倒が無くなり食べやすく、さらに甘さも格段に甘くなったものが多くなっております!
中でも、丁度今ころから出回る「シャインマスカット」あの薄緑色した、あれ美味しいですよね?  でも、問題はやはりそのお値段ですよねー! ちょっとお高くありませんか?その高根の花を狙っての、夜にブドウ畑に入り、軽トラック1台分も取っていくような輩が最近いるとニュースで流れておりましたが、以前にも子牛でした?ブタだったかを何頭もあっという間に車に積み込んで盗んでいく!と言った事件もありました!
全く油断もすきもありゃしない!という事ですが、そんな油断!
ブドウがのどに詰まりのようなお子様が、うっかり飲み込んでしまうような事故は結構な件数起きていると言います!
ほとんどは、飲み込んでも、お腹の中に入ってしまい、数日後にはお尻から出てくると言いますが、それでも今回は気管にブドウ!大きさは直径3センチほどだったと言いますが、丁度のどの太さにはまってしまうと、恐ろしい事になってしまうのです!
2歳から3歳位に多いといわれる「誤飲」はまだ、食道や胃など消化管に入りますが、今回の様に気管の方に・・・!となると、これは「誤飲」ではなく「誤嚥=ごえん」という事になり気管や肺などの呼吸器に入った事になるのです!
高齢の方は脳梗塞の後遺症やパーキンソン病などの神経疾患を抱えている方などには、この誤嚥が多く、飲み込む時に食べ物や唾液と一緒に細菌も一緒に入ってしまい、気管支や肺に入ることで起きる「誤嚥性肺炎」なども多くなっております!
「誤嚥」では先日も加山雄三さんが起こして、その咳込みにより小脳からの出血があり治療なさっていると新聞に出ておりましたよね!  間違えて気管支に飲み物や食べ物を入れてしまい起きるのが「肺炎」かと?思うと、なんと小脳からの出血!    お水や食事の時に慌てたり、おしゃべりをしながら・・・?などにより、間違えて食道でなく気管に物が入ってしまうと?
人の身体はその異物「お水や物を」気管から排出しようと咳き込んだりするように出来ているのです!  その時の咳込みなどが激しいと、脳や血管などにも影響が出ることが有るという事ですよ!  みなさまも「誤嚥」でないにしても、咳やクシャミなどを「出物腫れ物所嫌わず!」とばかりに、調子に乗り、大きな声で出していると、それこそ別の所に影響が出るような事も?ですよ・・・
押し殺して踏ん張るのも良くないでしょうし、と言ってあまりにも大きな・・・!と言うのは、どちらも健康には良くないようです!まずは普通に?なさりませ!
ともかく、そのスムーズに飲みこむ!と言った一連の動作ができなくなることで「誤嚥」も起きやすくなるので、その予防としては「飲みこむ力を鍛える!」ような「舌で頬の内側を押すような動作」なども方法です!
さらに先ほど書きましたように、おしゃべりをしていたりの様な時や、急いで食べたりしている時に起きやすいので、食べる時には「よく噛んでゆっくりと食べる!」という事も大事!  さらに「食べてすぐに横になる!」これは私が子供頃は「牛になる!」と言われ、叱られましたが!  大人になった時には「食べてすぐに横になると、胃の中の物が逆流して、そして誤嚥に!」という事から、それダメ―!ですので、お気を付けを・・・
またおしゃべりと同じ様に、新聞やテレビを夢中で見ながら!と言うのも危険、食べる時にもまだ口の中に物が入っているのに、次の食べ物が箸に?これも危険ですし、特に介助などをしている方も要注意ですよ!食事は慌てずにゆっくりと!です・・・
また万が一の時の為の「吐き出す力!」という物も大事で、これを鍛えるには普段からしている「咳払い、深呼吸や話すこと、歌などを歌う!」という日常でも出来る事で高めることが出来ますので!1日1回お風呂に入った時などになさるのも良いと思います!
が、丁度今の時期やたら「咳払い」などをしていると・・・?間違えられる時もありますから、そこの所はご用心して!
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