しばらく前では「抗生剤=抗菌薬」は万能の薬の様に思われておりました! 頭が痛く、熱が出て、さらに咳が鼻水が?と言えば、まずそれぞれの症状を抑える薬と?そうです「抗生剤」が! さらにお腹が痛くても?下痢をしても!ともかくなんでも、このスーパーマンのような「抗生剤」という物があれば治ると・・・?思っておりました!
そんな私と同じよな世代の方、結構いらっしゃるのではないですか? それがそれほど昔でなくても、最近のお母さん方の中にも、お子様が風邪などを引いて熱が高い!なんて言う時に、ドクターがこの風邪にlは抗生剤はいらないから! ようは薬が効果ない!と説明していても、納得がいかずに! 他の病院にかかり「抗生剤」を処方してもらう!そんな話もあるのですよ!
それ今でもかもしれませんが・・・? なんたって「抗生物質」という薬が万能、なんにでも効果ある!と言う神話?のような物はまだ生きているようですが、最近になり新聞などでも、その万能「抗生剤」不要論が盛んに言われるようになってきました!
先日も「抗菌薬処方 6割が不必要!」という記事が新聞に出ておりました!
なんでも自治医科大学などの研究チームが調査して分かったことで! このチームは全国の処方明細などのデータをもとに、2012年から2年間の外来診療で処方された抗菌薬と、その対象の病気の事を調査したそうです?
その処方の中で、実際に抗菌薬が必要とされる疾患はわずか全体の8%で、また全体の56%は風邪や急性気管支炎などの通常はウィルスが関係する病気で、もともと抗菌薬は細菌感染の治療で使う物で、ウィルス性の感染症には効果がないものだと!
丁度今の時期「インフルエンザ」が流行り出しており、全国的にも患者さんの数は増えていると言います! インフルエンザは最近何種類かの特効薬もでき、検査によりインフルエンザが陽性の時には、その中のお薬が処方され、症状も楽になっていきますが、同じようなこの時期、寒さなどで同じ様に症状の風邪にかかることも!
風邪は口や鼻から入り込んだ病原体が原因で起きる物! くしゃみや鼻水、鼻づまり、咳に痰、のどの痛み、そして発熱と言った症状の病気です! これはインフルエンザではないので検査しても陰性の反応が! そうですよ、こうなると、やはり万能薬?と思われている「抗生剤」」の出番に・・・!
ところがこの風邪!ですが、これもその原因の9割近くはウィルスなのだそうです!
となると、先ほど言いましたように「抗生剤」は細菌に効果を表すもので、ウィルスには効果なし!なのです!
風邪の原因になるウィルスには、いろんな種類があり過ぎ、インフルエンザの様にぴたりと当たるウィルス薬を作るのが難しいのだそうです!そのために特効薬はナーシ!
では風邪をひいた時にはどうすれば?しょうがない「抗生剤」を・・・?ではなく、その症状に合わせ抑えるような薬を飲んで、栄養を摂り安静にしている!そうすれば自分の身体の中にある自然治癒力により治まっていく!という、なんとも原始的な、昔からような方法なのです!
しかし風邪でもインフルエンザのような「高熱が出たり?また、のどがものすごく痛く、つばも飲み込めない!とか、黄色い痰が出て来たり、咳がひどく眠ることも出来ない!と言う時にはこれ、体力が弱っていることで、後から感染した細菌による事が原因かもしれない? そんな時には?やはりあの「万能?」と思われていた「抗生剤=抗菌薬」が効果を出すときなのです!
ですから、一概に新聞などに「抗菌薬不必要!」と出ていても、勝手に自分で判断して、今出ている風邪の抗生剤を中止してはいけないのですよ!
「抗生剤=抗菌薬」だけでなく、薬は必要な時に必要な種類の薬を使うのが原則なので! それをきちんと飲み切ることも、また大事なのです!
ともかく、以前のような「抗生剤=抗菌薬」万能!と言う事は無くなったことはたしかなようです! 確かに以前に比べて小児科や内科の処方箋を見ていても、風邪などで使われていた抗生剤、使わなくなって来ているのは分かります!
抗生剤万能!の時代の私としては、何となく心もとない感じはしますが? その考えが、さらに強い細菌を生むことにもなるのですから、万能説は改めないといけないのです!
まずは症状が出た時には自己判断でなく、受診を!そして必要な薬をきちんと飲み、そして飲み切りましょう!
処方箋調剤、在宅と地域の健康作りの助けになる薬剤師、チーム医療に参加する薬剤師の教育に力を入れる「サン薬局」です!
地域の「かかりつけ薬局」「かかりつけ薬剤師」の「サン薬局」です!