食事と同じだけ?

昨日までの「身体の健康」は「歯の健康も!」と書いておりましたが、そして良く聞く歯の標語に「8020運動」と言う物があります!  この運動は80歳になっても、自分の歯を20本維持しましょう!という物で、80歳になっても自前で20本の歯があれば、食べるものなんでも美味しくいただけ、そして口から食べる!という事で身体も元気・・・!という運動なのです!
今から30年ほど前には?80歳の方の平均の歯の本数は?と言いますと、なんと5本に届いていなかったと!  それが現在では15本を超えるまでになっていると言います!  確かにここ30年で10本も増えているのですから、歯が大事!と気が付き、大切に!する方が増えて来たために、あと少しで20本というところまで・・・?
ですが、しかしこれはあくまでも平均ですから?残っている方が20本以上の方もいらっしゃるが、そしてその反対に今でも寂しい本数しか残っていない!と言う方もいらっしゃるという事に! 仮に自分の歯がなくなってしまった!として、入れ歯でなくインプラントにした時には?  残念ながら、インプラントは自前とは数えないのです!
ではもともとは人の歯は何本あるかご存知ですか?  子供のころには乳歯ですが、大人の歯の永久歯は6歳ころから生え始めて、12歳頃までにほぼ生え揃うと言います!  その数は?と言いますと、永久歯は全部で28本!そして親知らずを入れると32本になるのです!
考えてみると28本の永久歯が12歳で生え揃い、そしてそれを使い続けて68年、80歳の時に20本残しておく! うーん?如何ですか、なかなか大変な事ですよね?
しかしこの「8020運動」ですが、意外や?欧米の方の平均では日本人に比べてずっと高いのだそうです!  というのも欧米の方は歯を健康に保つ!という意識が高く、定期的な歯石の除去などのメンテナンスを受けている方が多いいと、それに比べて代表の私の様に、日本人は虫歯が出来、痛みが出ないと行かない!と言う方が多く、どちらかと言うと?歯の健康という事に関心が少なかったからと言います!
歯と骨は似ていると言いますが、根本的な違いは?と言いますと、歯には血管が通っていない!という事があるのです、骨には血管が通っているために、新陳代謝が行われ、常に新しい骨と入れ替わっているのです、そのために仮に折れたとしても?折れたところを固定しておけば、元の様にくっつくのです!
が、しかし歯は?と言いますと、歯には血管が通っていないために、新陳代謝をしない!そのために虫歯などの様に、穴が開いたりしてしまうと?自然には治らないのです!  とは言っても、全く歯には再生能力がないのか?というとそうでもない!
実は歯の表面は「エナメル質」という物で出来ているのですが、このエナメル質はリン酸カルシウムの一種の「ハイドロキシアパタイト」という物で出来ていているのです!  ここに穴が開いてしまう事が「虫歯」ですが、この「ハイドロキシアパタイト」人の身体の中で最も硬い!ものなのですが、そこに穴が・・・?
これはドリルの様に穴が開くのではなく、食べた物の糖分が虫歯菌により分解され、酸を出すのです!  そしてその酸によりエナメル質が溶けて穴が開いてしまうのです! エナメル質が硬いのですが、酸には弱いのです!
でも人の身体、良くしたもので、唾液の中には「リン酸カルシウム」が含まれているために、その溶かされた穴が少しであれば?溶けたエナメル質を補って修復をしてくれるのですが、しかしきちんと食事の後に毎回歯磨きなどをしていないで、さらにお菓子や甘い飲み物をひっきりなしに口の中に・・・!入れていると、口の中は当然!酸性の状態が続き、唾液による「再石灰化」という事が間に合わず! 虫歯が進んでしまう事になるのです!
ですから、日ごろ言われているように毎日の食事の後の歯磨きは大事に!  また、いつも何か口の中に?という事も危険で、食事も、そしておやつも時間を決めて!という事が、歯の健康には必要になるのです!
「8020」がまだまだでも、そしてそれほど遠くでなくても? 今からでも口の中を衛生的に、と心がけることが、結果、身体の健康につながるのです!
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