自己注射!

最近の小学校や中学校の運動会は、丁度今ころの5月から6月にかけて行う事が多くなってきましたよね!  私のころは運動会というと秋と決まっておりましたが、変わってきたのですね?
そんなことで、私が学校薬剤師として担当している小学校も中学校も今その練習が毎日続いているようです!
そういえばその運動会ですが、時期が秋から春に変わったから?という事ではないでしょうが、最近は「運動会」とは言わずに「スポーツフェスタ」とか「スポーツフェスティバル」なんていうのです!と、言っても中の競技やダンスなどの種目はあまり変わらないようで、どちらかというと以前では派手であった棒倒しや騎馬戦などは無くなり、比較的おとなしい種目が多くなっているように思います!
そして近づいてくる「スポーツフェスタ」の練習が毎日続いているのですが、その練習がお昼の給食の後に行われたりすると、その練習中に具合の悪くなる児童が出ることが多くなったといいます!
その症状は軽いものですと「咳が出だしたり、顔が赤くはれたり、何となく息苦しくなったり」また「身体に蕁麻疹が出たり」あるいは「頭の痛みや気持ちが悪くなる、胸の奥や心臓が痛い!」などさまざまな症状が出るそうです!
その原因は?と言いますと、これ「食物アレルギー」の症状で、今までは食べても何ともなかったのに急にこのような症状が出るようになるのだそうです、それは食べてから比較的短い時間で運動会の練習をしたりすると出る、「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」と言うのだそうです!
まだその症状が軽いものであれば良いのですが、時には激しい症状の事もあり、それこそ命に関わると言われます!
日本スポーツ振興センターの2014年~2016年の学校事故データを分析した結果、この運動誘発による食物アレルギーは年間平均で155件起きており、食物アレルギー全体の2割強になるといいます!  その中でも女子に比べて男子の数はおよそ女子の2倍になり、学年で言いますと小学5年生から増え始め中学生が特に多いいそうです!
小学生の高学年や中学生になると動きも激しくなり、特に中学生では部活などが盛んに行われるようになるためか?  給食後のお昼休みやのサッカーや午後の体育の授業の時などが目立つと!
この原因の第一位は小麦が多く、その次が甲殻類、そして最近では果物によるものも増えているといいます!  症状も蕁麻疹はほぼ全員に出ており、呼吸困難も全体の7割ほどでさらに血圧低下や意識の低下などのショック症状も半分ほどに見受けられるといいます!
一般の食物アレルギーでは原因の最も多いいのは「卵、牛乳、小麦」がほぼ三分の二を占めているといいます、その中でも卵が全体の4割ほどと!  ただ一般の食物アレルギーの場合はその原因食品を取ることで反応が出てくるのですが、この運動誘発は食べても直後に運動をしなければ良いのです!
もちろんその反対に原因食材と食べなければ運動はしても良いのです!  ただ小麦が原因で避けていても、知らずに食べた大麦でも・・・?という事もあるので、その原因の食材これが何であるか?という事にも注意しないといけないのです!
症状としての最も多いかゆみなどの蕁麻疹そして二番目の呼吸困難や咳などの呼吸の際のゼイゼイやヒューヒューの喘鳴と言われる雑音!これらが症状として見られた時には、出来るだけ早く出来れば30分以内に薬を使う事が理想とされております!
ただ遊んでいてや授業で・・・と言う時にはまずちょっと様子を見てしまい、そして保健室に・・・!と、通常で30分以内に医療機関に?というのは中々問題が?  そんな時の為に現在では「自己注射」出来るような非常用のものが用意されており、かかりつけの医師の判断で事前に自分で持っていることが可能になっております、さらにその注射は保護者の方も本人が打つことが出来ない時には代わりに出来るようになっておりますし、平成20年には学校や幼稚園で、平成23年には保育所で教職員の方が本人変わり打てるようになっております!
これは?と思った時は、様子を見て躊躇するよりも、なるべく早くこの注射を打つことが大きな事故の予防になるといいます!
今は旬の?というよりも、いろんな食材が一年中食べることが出来るようになっております、いつどこで・・・?か分からない時代に、子供だけでなく大人でもですが、ともかく何かで蕁麻疹やかゆみが、という時には、すぐに消えてもそのままにせず、早めにアレルギー科の先生の受診をするようにしましょう!
「口は禍の元?」 これは意味が違いましたね!
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