差はなし!

今月から発売が開始された「液体ミルク」そして、もともとの授乳スタイルであった「母乳、粉ミルク」そしてその二通りの方法を取り入れた「混合」と日本でも四つの方法が可能になったのですが!
ではその中でいったい最も赤ちゃんに良い方法は・・・?と言うと、多くの方はもちろん「母乳」と・・・では?
以前より「母乳が最高!」と言う意見はあり、当然お母さん方の中でもそのように思われてきております!  
「母乳で育てるとその子供の知能が高くなる!」とか「ばい菌や感染に対する免疫も強くなる!」「ぜんそくやアレルギーにもかかりにくくなる!」など等!
確かにある国の大学病院の研究チームによって行われた調査では、生後一年間を母乳で育てられたお子様を粉ミルクで育てられたお子様の口答知能テストの結果では、母乳で育てられたお子様の方が4%ほど高かったと、さらにそれ以上期間が一ヶ月増えるごとに0.35%ずつてんすうが上がった行ったと・・・!
また3歳児の言語習得テストにおいても、母乳で育てられたお子様の方が高得点を取っていた!と言う実験の発表もありました!
この知能に関しては、赤ちゃんの脳を発達させ知能向上を促すのは母乳に含まれる「ドコサヘキサエン酸」と言う栄養分と言われ、あの「さかなさかなさかな、魚を食べーると・・・・」と、一時期スーパーの鮮魚売り場に行くと軽快にかけられていた、あの歌の中でも歌われていた「魚を食べると頭がよくなる」、特に青魚に含まれる「DHA」の事です!
そして授乳の時の母親と赤ちゃんの肌のふれあいが子供知能を促す要素にもなっていると!  その結果その「生後1年間はできるだけ母乳により育児を取り入れるのが良い!」とその研究チームは推奨しておりました!
日本においてもこの母乳育児については国が2007年策定の現行指針でも支援方法を掲載するなどして後押しをしてきておりました、その結果生後三ヶ月の赤ちゃんの母乳育児の割合は2015年の厚労省調査で初めて半数を超えるなど増えてきてはいたそうです!  ただ母乳が出ないなどの理由で、やむを得ず混合栄養のお母さん方の9割近くの方の悩みも多かったそうです!
今まで何でもかんでも母乳が一番で、栄養もあり赤ちゃんにも良いのは「母乳!」と言っていたのですが、今回の「授乳・離乳の支援ガイド」の12年ぶりの指針改定において書き換えられる箇所が?
それは今までは粉ミルクを併用しての混合栄養の赤ちゃんは「肥満リスクが上がる!」と言われておりましたが、これ全くその差なし!という事で、母乳だけでも混合栄養の赤ちゃんと同じようにで、肥満の発症の差はない!という事です!
そしてあと一つは「母乳に小児期のアレルギー疾患を予防する効果は全くない!」と言う、ショックな事が・・・!
何とも今までの、あの母乳一番!という、情報はどちらかと言うと科学的な根拠がはっきりしていなかったものも?らしいです!
ただ赤ちゃんが生まれ3日ほど分泌される濃厚な母乳を初乳と言いますが、この初乳の中にはタンパク質、脂肪、ミネラル、そして免疫物質が含まれており、普通の母乳「成熟乳」に変わるまでの4日から7日間くらいまでは母乳を与えるのは良いとされております!
もちろん、母乳がふんだんに出て?というのであれば、経済的にもお母さん的にもそれに越したことはないのです!  ただ、十分に母乳が与えられなく、やむを得ずミルクを使う!という事に、何も悩むことはない!と言う事です!
処方箋調剤、在宅と地域の健康作りの助けとなる薬剤師、チーム医療に参加する薬剤師の教育に力を入れる「サン薬局」です!
地域の「かかりつけ薬局」「かかりつけ薬剤師」の「サン薬局」です!