つい先日の新聞に「大腸がん検診、80歳を超えると不利益大きく!」と言うのが・・・、ご覧になりましたか?
今までは癌と言えば「胃がん」が多いいと思っておりませんか? でもそれは昔の事なのですよ、胃がんは年々減ってきており、反対に大腸がんが増えているのです!
そして大腸がんによる死亡者数も増え続け、現在は20年前の2倍なっていると言います! 特に女性の増加が大きく、平成15年以降はガンによる死因の第一位になっているのですよ!
統計によるとその発症率の高い年代は40代から50代で急上昇する傾向があるそうですが、ほかのガンと比べて早期に発見すると治癒率が高い病気なのです! ただ初期での自覚症状と言うのはほとんどないと言われております! そのために年に一回は検査を・・・?と、それも割と簡単でと言うと「便潜血検査」になります! 昔の検便のような物に・・・
後は?やはりおすすめは肛門からファイバースコープを入れての「大腸内視鏡検査」が一般的になりますが、なかなかこの精密検査と言うのは・・・?で、考え想像するとつい尻込みをしてしまいますよね? 私は最近では大分腹も座り? 多少慣れも?で、2年に一度は必ず「大腸内視鏡検査」をしております! 検査本番は良いのですが、その前の腸を空にするための準備が大変なのですよ!
でも、今年は検査の年に当たるので、予約はしてはあるのですが!
その早期発見には一番良い方法と言われている「大腸内視鏡検査」が年齢が80歳を超えると「益よりも不利益」の方が勝ると・・・?どうします「骨折り損のくたびれ儲け?」になるような・・・?
その理由は「80歳を超えると検診を受けて生存期間の延びる利益に比べて、検診に伴う予期しない偶発的な有害事故が起きる不利益が大きくなる!」という物でした!
ガン一般に病気はなんでも「早期発見、早期治療」が大事ですが、特に大腸がんにおいては、それにより死亡率を下げる利益はあるのですが、その一方で一定の割合でたまたま起きてしまう事故、大腸がんの場合は「大腸内視鏡検査」により腸に傷ができてしまったり、穴が開いたるすると言う事が! それも年齢が上がるとその件数も多くなるのだそうです!
これをまとめた厚生労働省研究班は年齢、年代別の大腸がんの罹患率、死亡率それに偶発症の発生率、検診受診率などのデータをもとに生存年数の延びと、偶発症の発生件数を推計すると?
年齢の上限を70歳とした時には65歳とした場合に比べて偶発症の件数は32%近く増え、しかし生存期間も33%ほど増えたそうです! さらにそれを同じように上限を85歳と80歳として比べてみると?偶発症は36%ほど増えるが、生存期間は・・・? と、言うと、わずか?4%増であったという事なのです!
この結果から80歳を超えると偶発症と言う有害事故の不利益が生存期間の利益を上回る!と言う事になるとしております!
大腸ガンの実施には国の指針により40歳以上を対象にしておりますが、現在はその年齢の上限は決まってはおりません! ただアメリカなどでは、すでに利益と不利益についての推計などを参考にして75歳を上限にしたり、ほかにも推奨する上限を決める国もあるそうです!
中々シビアな問題ですが、検査により不利益の方が大きくなるというのも、先ほどの「骨折り損」にもなりやすいですし、最もその年齢80歳にはまだなのですが、これから先いつかは・・・やってきますから! 決めないといけないことに・・・ですね!
と言っても80歳ですから? まだまだのみなさまは、やはり二年に一度は検査を受けましょう! 一度経験してみれば考えているほどではないですよ! まずは元気に・・と、健康のために「早期発見、早期治療!」ですよ!
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