かさぶたが・・・!

さーさー、早くも12月、師走も一週間が過ぎようとしております、いつもですが、本当に月日が経つのは早い!そしてその中でもこの12月は忙しさのあまりに先生も走る!と言われるほどですから?なおの事・・・! そんな今日も忙しくなるのかな?と言う事で猫の手も・・・で、現場に出ておりました!
今年は早いのかな?と思われた、インフルエンザもまだ今は顔を出していないようですが、油断禁物で・・・!  きっと来る!ですから、予防の「うがいや手洗い」はお忘れなく!
やはり今は、今週のように10月の気温のように横浜でも23度と思えば、最高気温が一桁?と思うような日も!と寒暖差や暖房などにより乾燥もあり、風邪や咳、鼻水などの症状の方が多くみられました!  そんな中、今日来られた風邪の鼻、咳の症状の幼稚園のお子様、足の膝と肘のところが血だらけ?
伺ってみると、膝肘ともに転んで傷になったそうで、でもそれは10日前に・・・!  でも、今日まだ傷が治らずに血だらけ・・・?
お母さんが説明してくれたのですが、傷が治るとその出来たかさぶたをかいてしまい!また傷になり、血だらけに!だそうで、何度注意しても止めないと!  本人曰く「かさぶたが出来るとかゆく掻いてしまう!」と・・・
そのためにかさぶたが出来ると、かゆみが出ないように、お家の方がかゆみ止めで、虫刺されの薬を塗っていると!  えーっ!虫刺されの薬を・・・?
確かにかゆみですし、そのために血だらけで傷もいつまでも治らない!  確かに!  市販の虫刺されのかゆみ止めは、かゆみを止める成分に他にも清涼剤のようなスース―する薬も入っている時があるので、それにより傷には刺激が・・・?  それには塗っている薬の名前を知らせて下さいと、なったのですが!
でも虫刺されのかゆみも、傷が治る時にかさぶたが出来、そしてかゆい原因は同じかも・・・?  あながち間違いでもない時も・・・?なのです・・・
と言うのは、傷が治る時に出るかゆみは、治す時に働く物質によるものなのです!
まず転んだりで傷が出来、血が出ると、それも止めるように血小板などの成分が集まり、血管の破れた個所をふさいで血を止める、さらに今度は白血球などなどにより、傷から入って来る菌やウィルスを退治する、その時の体液や血が固まった物が「かさぶた」に!
そして次は壊れた皮膚組織や血管を作り出す細胞が働きだすのですが、この時にこれらの細胞の働きを助けるのが「ヒスタミン」と呼ばれるものなのです、この「ヒスタミン」は蕁麻疹やアレルギーの症状を出すような時も出て来るのですが、傷の時にはその傷を治すような働きをするのです!
ところがアレルギーの時にも出て来て、かゆみを出すように、この傷の時にも神経を刺激してかゆみを・・・!なのです・・・
傷が治りはじめのころは、まだ神経も傷ついていたり、痛みの方が強いので、かゆみを感じないのですが、だんだんと傷も良くなり治りかけになると、痛みもなくなりかゆみを感じるようになってしまう!
そして治りそうな時に、掻いて血だらけ!になるとまた、途中から修復のやり直し!といつまでもに・・・?
そんな時にはかさぶたは乾燥しやすく、乾燥すると神経が刺激され、かゆみが出て来るので、かゆみ止めでなく保湿剤を塗るのが良いのです、刺激も少ないし!
それと血が出るのでバンドエイドのような物で止めると、より乾燥しやすいので、出来れば今は湿度を保つ「湿潤療法」のバンドエイドなどもあるので、この方がかさぶたが出来にくく、かゆみが抑えられ、傷も早く治ります!
ただ湿潤の場合は湿度が高い分、菌が繁殖しやすいので傷はきれいに水やぬるま湯で洗うように! そして必ず毎日取り換える!ことが必要です!
多分これで、血だらけになる事はなくきれいになるのではないでしょうか?
今回は風邪よりも傷の方で受診した方がよかったような感じでした!  でも当の本人はいたって元気で、血だらけになっても走り回っておりました!  また転ばないように!さらに転んで同じところをなんていうと、それこそ傷が深くなり?傷跡が残ったりと言う事もですから、あまり深い時には形成外科に受診をするようにお伝えしました!
過ぎたるは!で・・・、元気すぎるのも心配です・・・?
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