「覚せい剤やめますか。それとも人間やめますか」と言うCMのキャッチコピーですが、これ1980年頃に流れていたものですが、今でも結構鮮明に覚えております! みなさまの中にも結構強く印象に残っていらっしゃる方も多いのでは・・・?
そんな「覚せい剤」以前から有名な芸能人、最近でもあの、まさか?なのかやっぱり・・・、なのか?ですが有名な野球選手が、さらについ最近は、ここ地元で奥様が有名な女優さんの、元芸能人のご主人がこの「覚せい剤」の所持で逮捕されたばかり! 「枚挙にいとまがない」とも言いますが、まさにここ最近が目立ちますよね?
元々この覚せい剤の中で一番乱用の多いとされている「メタンフェタミン」と言う物は、日本の「長井長義博士」が漢方薬の抽出物から合成したもので、みなさまがよくご存じの「大麻やモルヒネ」と言った植物からの抽出される物でなく、人工的に合成される物なのですよ! 第二次世界大戦では覚せい剤「ヒロポン」の名前で、とても今では考えられませんが、一般医薬品として薬局で買えたものなのです、まさにえーっ?でしょ・・・?
この当時は「最新除倦覚醒剤」と宣伝文句もあり、これから「覚醒剤」と言う語源になったと言う事です! 戦時中と言う事もあり戦闘機のパイロットや、軍事工場で働く作業員の方の疲労回復や眠気覚ましとして配布され、当たり前のように使われていたという事です!
この様に戦時中は眠気や疲れを消し去り、頭をさえた状態にするために使われていたように、「覚せい剤」は脳の中枢神経を刺激して興奮させ、快感を生じる神経に作用するわけです! そしてこの快感を生じさせる神経伝達物質がご存知「ドーパミン」と言うやつなのです!
何かを達成したり、何かにより褒められたりすると脳内にこの「ドーパミン」が放出され、「よーし、また頑張ろう!」と言う気持ち、喜びが起きるわけですから、様は頑張った「ご褒美」のような物なわけです! ところが何にも頑張らなくても!この「覚せい剤」」が脳内に入ると、同じように「ご褒美」の「ドーパミン」が多量に放出されてしまう、努力なしにですよ、まさに楽ちんで・・・?
ところがやはり何もせずに「ご褒美」をもらえる訳はなく「苦あれば楽あり、楽あれば苦あり!」で、「覚せい剤」が切れると異常な「脱力感」「疲労感」に襲われるのです! そして最初の内は満足感や幸福感を得られていますが、その期待した効果に耐性が出来てしまい、繰り返しているうちにどんどんと使う量が増えて行ってしまうのです! ドンドン増えていくのですよ・・・!
そして慢性的になってしまうと「不安、幻覚、被害妄想など」と言う神経症状が出てくる! これは怖い!と気が付いてやめようとすると「ストレス」などをきっかけに再び「幻覚や妄想」が、これが「フラッシュバック」と言われる物で、その「幻覚や妄想など」は治療の薬で消すことは出来るのですが、「覚せい剤を渇望」する気持ち、薬物依存を消し去る特効薬はないのです!
その為に再犯率は2014年の統計でも64.5%と非常に高い! 「人間やめますか・・・?」と言われる物なのです!
現在は第三次乱用時代に入っていると言われており、外国人の密売組織などにより街頭や携帯電話で販売、とか中高生がファッション感覚で・・・、なんて事も言われます! 意外やすぐ近くの繁華街でも・・・なんて事も・・・! 喜びのご褒美の「ドーパミン」は自分で頑張ってですよ!
横浜市薬剤師会では今年5回目になる「薬物乱用防止キャンペーン」を7月23日から9月11日までの期間実施し、啓発イベントがクィーンズスクエア横浜クィーンズサークルで9月11日に行われます「麻薬探知犬のデモンストレーション」や「チアリーディング」「薬物乱用防止教室」や「肌年齢測定や禁煙相談、、お子様調剤体験など」みなさまの参加型のブースもありますので、チョット先にはなりますが日曜日ですので、是非ご家族でいらっしてみて下さい! もちろん「サン薬局」も協力参加しております!
地域の「かかりつけ薬局」の「サン薬局」です!