水分と運動!

横浜では今日はお天気も気温も良く穏やかな一日でしたが、連日の九州の地震のニュース、朝刊も夕刊もまずこの記事ですよね!  昨日も書きました「72時間の壁」それを超えての南阿蘇村の大規模な土砂崩れ現場ですが、必死の捜索で今日お2人が発見されたと言う事ですが、お1人は残念な結果で、今1人はまだ分からないとのことでした!
この地震により避難生活を余儀なくされている方が熊本県内だけでも9万4千人もいらっしゃるそうで、余震の不安などから自分の車の中で過ごす方も沢山いらっしゃるそうです! そしてそんな限られた狭い空間での生活により、同じ姿勢を取ることで足の静脈の血が流れにくくなり、膝の裏当たりの静脈に「血の塊=血栓」が出来、急に立ち上ろうとしたときに、その「血栓」が肺に流れ込むことで起きる「エコノミークラス症候群」、すでに熊本市内だけでも22名の方が発症しており、その中のお1人が残念な結果になってしまったそうです、まだ続く余震の中、昼間も車生活の人が少なくない状態で、さらに増えないようにするためには2~3時間に1回は足首などを回したり、歩くなどの運動や脱水にならないよう十分な水分補給が大事だそうです!
2004年に起きた中越地震の時には、昼間お家のかたずけなどをする人が多く、動いていた半面、今回は自宅などが崩壊してしまい、余震への心配で昼間も車で過ごす方が少なくなく、また水分や食事が十分にとれていないことが症状の悪化に繋がっているそうです!
この「エコノミークラス症候群」は飛行機などで、同じ姿勢を長時間取り続けることで起きることから、このように呼ばれるようになり、別名「ロングフライト血栓症」と呼ばれてもおります!  足だけでなく上腕などでも見られるようで、静脈に血の塊が出来、静脈での狭窄、閉塞、炎症が生じる疾患で、その要因として脱水や旅行、長い間の臥床などがあげられるそうです!
この静脈にできた「血の塊=血栓」が全部あるいは一部がはがれ、血流に乗り心臓を通り抜け、肺に流れ着いて今回のような症状が出てくる、もちろん最悪は肺動脈がつまり「肺塞栓症」、当然肺の動脈が詰まればその先に血液が行かなくなり、肺胞でのガス交換が出来なくなり呼吸困難を起こす! もちろん運よく軽い時には胸焼けや発熱などが起きるそうです、ですから、なんとなく「胸が苦しいとか息苦しい」なんて事あれば早急にお医者に行かなければ!
今回は地震からの避難生活で起きていることですが、来週の29日から始まる「ゴールデンウィーク」、長い方は10連休?ですか、こんなどこに行っても混雑するとき! でも、出かけないと・・・!  そんなで旅行、帰省と長時間での移動が多くなると思います、そんな長時間での同じ姿勢のままでいると、血の流れが悪くなり・・・、ですよ!
いかに「エコノミークラス症候群」と言い、飛行機の中だけと思いきや、電車やバス、自動車でも起きる病気などですよ、ほかにも、お仕事がデスクワークの方や劇場や映画などでも、その環境からは起きる可能性はあると言います、その予防は・・・? と言うとそれは「運動と水分補給」になります!
水分補給はお水よりも「経口補水液、イオン飲料」が良く、さらに運動は狭い中なので大きく動くことが出来ない時でも、足首などを上下したりの運動でも良いと言います、チョット時間がある時に・・・、これは意識していないとなかなか忘れてしまう!連休のお出かけ車でなんて考えている方は、時間に余裕を見て休みながら・・・、そして座席や運転席の前に「足首体操」なんて書いて置くのも良いのでは?
それから、反対につい「運転はしないし、電車だから」なんて方は意外とアルコールやコーヒーを飲んでしまう!  これは脱水症状が起きやすくなりますよ! ご注意を!  
地域の「かかりつけ薬局」の「サン薬局」です!